2012年5月19日土曜日

呉汁 (ごじる)


会社の前の舗道を掃除していると突然話しかけられた。
話しかけられることはよくある。「おはよう」
振り返るとその人は車椅子に乗っておられる。
結構お年のようだ。
「この石臼で粉をつくるのかね」
しかし、いつもとはちょっと違った。

「なつかしいなあ、昔使ったことがある」
「大豆を粉にしたんですか」
「呉汁さ、呉汁をこさえて食べたのさ」
「生まれたのは栃木さ、これで呉汁をつくってよく食べたよ
一晩水に浸しておいて、翌日蒸すんだ、沸騰させちゃだめなんだ。
それを石臼にかけて呉汁をつくるんだ。
醤油をかけて食べるとうまいんよ、
今は石臼がないからミキサーでつくるんだけどね
美味しいよ、急に食べたくなった。邪魔しちゃったな、ごめんよ」
誰でもいい、自分の話しを聞いてほしかったのかもしれない。

というわけで、呉汁を調べてみると
呉汁は日本各地に伝わる郷土料理
大豆を水に浸し、磨り潰したペーストを呉といい、呉を味噌汁に入れたものを呉汁という。
「呉」は磨り潰した大豆の意。